Processingを使って図形を描画する際、正方形や四角形を描く方法としてsquare()関数とquad()関数があります。
これらの関数は似ているように見えますが、それぞれ異なる特徴があります。
この記事では、square()関数とquad()関数の違いとそれぞれの適用例について書き溜め。
先にまとめ
- square()関数は正方形を描画する専用関数であり、quad()関数は任意の四角形を描画できる。
- square()関数は左上角の座標と一辺の長さを指定するだけで描画できるが、quad()関数は4つの頂点の座標を指定する必要がある。
- square()関数は規則的な正方形のパターンを描画する場合に適しており、quad()関数は歪んだ四角形や特定のデザインを表現する場合に使用される。
1. square()関数は正方形を描画する専用関数であり、quad()関数は任意の四角形を描画できる
square()関数は正方形を描画するための関数で、次のようなパラメータがあります。
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square(x, y, side); |
一方、quad()関数は任意の四角形を描画するための関数で、次のようなパラメータ。
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quad(x1, y1, x2, y2, x3, y3, x4, y4); |
2. square()関数は左上角の座標と一辺の長さを指定するだけで描画できるが、quad()関数は4つの頂点の座標を指定する必要がある
square()関数では、左上角の座標と一辺の長さを指定するだけで正方形を描画できます。
一方、quad()関数では、4つの頂点の座標を指定する必要があります。
頂点を指定できるためquad()関数を使うことで、さまざまな形状の四角形を描画することができます。
3. square()関数は規則的な正方形のパターンを描画する場合に適しており、quad()関数は歪んだ四角形や特定のデザインを表現する場合に使用される
square()関数は、規則的な正方形のパターンを描画する場合に適しています。
たとえば、チェス盤のようなパターンを描画する際には
square()関数を使用するのが良いと思います。
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void setup() { size(400, 400); for (int i = 0; i < 8; i++) { for (int j = 0; j < 8; j++) { if ((i + j) % 2 == 0) { fill(255); } else { fill(0); } square(i * 50, j * 50, 50); } } } |
一方、quad()関数は、歪んだ四角形や特定のデザインを表現する場合に使用されます。
例えば、次のような任意の四角形を描画する場合には、quad()関数を使用します。
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void setup() { size(400, 400); quad(100, 100, 300, 100, 350, 300, 50, 300); } |
最後に
Processingのsquare()関数とquad()関数は、それぞれ異なるケースで利用されるべきなのでうまく使い分けましょ。
気になった人は、公式見てみてね。
またね~~。