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消費増税延期という英断〜デフレ脱却への機会〜

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*留意
この記事は2014年に作成したものです。
記録として残すものです。
2018年現在の筆者の見解等には
必ずしも合致しない場合があります。

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要旨

 安部首相は今月18日に消費増税延期の決定を発表した。新聞、雑誌でこの決定に対して政治家、エコノミストによって多くの議論がされている。この決定は正しいものだったのだろうか。わたしは3つの理由からこの決定が正しい決断であったと考える。1.今年4月の消費税増税は過去類を見ないほど酷いものであった。2.消費増税とアベノミクスはそもそも関係がない3.増税はするべきである、しかしまずはデフレ脱却。以上の3つである。

初めに

 GDP成長率が二期連続のマイナス成長になり経済不安が拡大しているように見える一方、未だに株価は高値を更新している。安部首相は消費税増税の延期を発表しただけでなく衆議院の解散も決定した。ここでは増税延期が重要なポイントであったし、それに対して様々な議論を生んでいるといえる。そこで過去の増税とも比較し、今回の決断について詳しく論じでいきたいと思う。

1.2014年4月の増税は過去最悪のものであった。

 消費増税は日本において過去3回行われた。1989年、1997年、そして2014年の4月である。家計消費水準指数によると今次の増税は過去2回と比較して相当な下振れだといえる。
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(引用元: http://getnews.jp/img/archives/2014/07/data01.jpg)
ここまでの消費の落ち込みは政府も想定外であったであろう。
 しかしなぜ今次の増税の影響は大きいのだろうか。理由は、今回の増税は純粋な増税だとういうことである。つまり89年、97年の増税時はそれにともなって減税措置や、税の廃止措置が取られていた。その一方、今回は増税のみでその影響は当然大きくなってしまっていたのである。
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(筆者作成)
 また国内消費だけでなくGDP成長率も酷い状況である。先日発表された7月から9月のGDP成長率が市場予想を大きく下回り年率1.6%減という二期連続のマイナス成長になってしまった。こちらのデータを見ても4月の増税が相当なダメージとして国内経済に悪影響を及ぼしているのが見て取れる。このような状況でさらにまた増税をすれば経済の更なる悪化は不可避であり、国民の生活に多大な影響を与えてしまうことは明らかである。
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(引用元: http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_eco_gdp)
 増税とは、本来デフレ脱却による一般世帯の所得の上昇が明確になるまで実施するべきではないのだ。すなわち、4月の増税は大失敗であったといえる。

2.消費増税延期はアベノミクスと関係がない。

 消費増税延期の反対意見として、増税延期はアベノミクスの失敗である。という意見をよく聞くが、これは勘違い甚だしい主張である。なぜならそもそも増税とアベノミクスは関係がないのであるからだ。
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(引用元: 民主党HP 社会保障・税一体改革に関する確認書より)
 上の確認書から分かるように2012年民主党、自民党、公明党の3党による合意によって決められたことである。つまりアベノミクスと増税は関係のないものであり、延期したことでアベノミクスの失敗と叫ぶ知識人、政治家は嘘つきもしくは無知であるといえる。
 アベノミクスの効果は確かに出ているが、それ以上に増税の影響が強すぎるのがこのような誤解を産んでしまうのだ。厚生労働省の毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査)によると多くの業界において所得の増加が確認できる。ここでエコノミストの言う、アベノミクスで給料は増加してないと主張することもまた間違っているといえる。
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(引用元: http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/30-1.html )
 また厚生労働省の一般職業紹介状況による有効求人倍率も増税後の5月以降増加傾向でアベノミクスの効果を確認できる。
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(引用元: http://nensyu-labo.com/koyo_yukokyujin.html)

3.増税はするべきである、しかしまずはデフレ脱却

 確かに国の財政状況、社会保障のことを考えると間違いなく増税は必須である。しかし現時点で増税をするべきではない。国内の消費がこれ以上落ち込んでしまうと、経済回復の機会、デフレ脱却の機会を失ってしまう。
 先程も述べたが重要なポイントは、“デフレ脱却による一般世帯の所得増加が明確でなければならない”と言うことで、それが明確になるまで増税は控えるべきであるのだ。

4.終わりに

 以上の1.今年4月の消費税増税は過去類を見ないほど酷いものであった。2.消費増税とアベノミクスはそもそも関係がない3.増税はするべきである、しかしまずはデフレ脱却。という3つの理由から消費増税延期の決断が正しいものであると考える。

参考文献

・ 『ポケット図解 最新消費税がよーくわかる本 [消費税8%完全対応版]』 奥村佳史 秀和システム社
・ http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/
・ http://www.tsr-net.co.jp
・ http://www.tokyo-cci.or.jp
・ http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/toukei/
・ http://www.nikkei.com/markets/kawase/kawase-focus.aspx?g=DGXLZO7832984012102014SHA000
・ http://www.nikkei.com/article/DGKDASDF08H0W_Y4A001C1EE8000/
・   

今考えると

当時はアベノミクスに多大な期待感を持っていたのが分かるレポートだね・ω・
結局デフレ脱却したものの経済はイマイチ上に向いていない。
まだ出口戦略も明確じゃないし、このレポート当時の意見と現在では
だいぶ意見が変わったなぁ。
当時の増税延期賛成であることは否定しないけど、
アベノミクスに対する評価はほぼ正反対で懐疑的だな笑
実質賃金上がってないし。不満だぞ(#^ω^)



じゃあね〜〜〜。